中国留学から帰国して半年程経過しました。
これで、言葉が完全に理解出来るストレスフリーの快適な生活が…と思いきや、私の胃袋は、すでに中華料理なしでは生きられない体になってしまっていたのです…。
私は中国で食べた本場の中華の味を求めて、しょっちゅう池袋北口のチャイナタウンに行くという、ゾンビのように彷徨う日々を送っていました。
しかし、およそ半年程でその生活も限界を迎えました。堤防が崩れるのは意外と早かった。私はついに、直接大陸に乗り込み、この止まらない中華欲を満たす事にしたのです…。
(※本文では時折、北京に対する愛憎溢れる複雑な思いが爆発する事がありますので、よろしくお願いします)
外灘から見る夜の浦東。綺麗
☆一日目☆
上海市には夕方に到着。早速タクシーを捕まえて、Expediaで適当に予約したホテルへ。
旅行記とうたっておりますが、今回は空港の写真もホテルの写真も、何一つ撮っていません。
なぜかって!?今回はただご飯を食べに来ただけだからですよ!泊まったホテルとか何の価値もないんです!
ホテルに着いたら荷物を置き、即夕食を食べに出かけます。
中国東方航空の機内食を食べていない私はお腹がペコペコ。東方航空の機内食は濡れた犬のような匂いがして常に死ぬほど不味いのです。今回も一応チャレンジしてみましたが、あまりの臭さに一口でやめました。
さて、東方航空の悪口はこれくらいにしておきましょうね。
というわけで、早速到着したのがこちらの「吴越人家」の泰康路店です。この店はとても有名な「蘇州麺」のチェーン店です。
私は、中国の地元麺料理を食べ歩くことだけが唯一の楽しみマンなので、今回の上海の旅も、蘇州麺を食べる為だけに来たと言っても過言ではありません!
では一体そもそも蘇州麺とは何なのか?
蘇州麺とは上海近辺のB級グルメで、醤油ベースのあっさりとしたスープに小麦粉で作った棒状の麺が入っているという、中国の麺の中では、日本人が考える中華そばにかなり近いものと言えるでしょう。
では、久々の中国、大声で頼みましょう!
「服务员,一碗猪肝面!(店員さん、豚レバー麺ひとつ!)」
そして来たのがこちら!
うおおおおおお~~~~!!!
美味しそうすぎるだろ!
美味しそうすぎるだろ~~~!
普通のチェーン店なのでそこまで期待しては行けないと分かっているのですが、やはり久々の本場中華、テンションが上がりに上がります!
写真を見て分かる通り、こちらの蘇州麺は麺と具材が別々に来ました。
しかしこれは正式なスタイルというわけではなく、別々に運んできて客の目の前でぶち込んで提供する店、元々具が入っていたり、店によってまちまちです。
というわけで私は己の本能に赴くまま麺の上にドバーーーーー!!!
わあ素敵!お姫様みたーい!
さっきも十分可愛かったけど、より可愛くなったね蘇州麺ちゃん!!ペロペロペロ
そして、待望のお味は…!?
ずるるっ
ん?普通だな…
ずるるっ
あ、やっぱり普通だわこれ…
これは完全に、己の中でハードルを上げすぎた負けパターンになってしまったやつだ…。
まあとは言え、上に載っている具材は文句なしに美味しい。内臓が美味しいという事は本当に素晴らしいことです。それだけで私は嬉しい、ここまで来た甲斐があったというものです。
内臓が乗ってより可愛くなった蘇州麺ちゃん
肝心の麺については、元々このタイプの棒麺がそこまで好きではないこともあって、やっぱり普通以外の感想が出ませんでした。
スープは優しい味で、本場中華のえぐさにおびえている日本人がいるとしたら、その涙を拭いて優しく包み込んでくれるおふくろみたいな存在の味です。
ただ、私のような中華料理に殴ったり蹴られたりして青あざ作って喜ぶタイプの味覚ドM的には、あまり満足できませんでした。ねえねえ、唐辛子圧倒的に足りなくない?
しかし、中華場数を踏んだ私は、すでに察していたのです。
なあに、こんなチェーン店、まさに蘇州麺の使い魔程度、四天王の中で最弱。
この先には、きっと私を驚かせてくれる、すごい蘇州麺が待っているのだ…
ゴハン、オラ、ワクワクしてきたぞ!!!
というわけで、食欲が程々に満たされた私は、そのまま徒歩で上海随一のお洒落スポットである「新天地」に行きました。
でも何か別に美味しい中華料理がなさそうだなと思ったので、写真もとらずに帰りました。おしゃれなスタバとかもうそういうのはいい。
そして、ホテルのベッドの中で、明日また出会うであろう、オラより強い食べ物に夢想しながら眠りについたのであった。
なんだかオラ、ワクワクしてきたぞ!!!
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