2014年5月8日木曜日

上海旅行記その4(2014年04月)

上海旅行記 その1 その2 その3

☆二日目 後編☆


デパートで休憩を取った我々は夜の南京東路へ。

夜の南京東路は、西洋風の建築と中華センスのギラギラとしたネオンが不思議とマッチして、まさに魔都という感じ。
天津とかアモイもこんな感じの場所はあったけど、規模が違う!

平日夜だというのに、まるでお祭り騒ぎのように人たちがたむろしています。
この通りでも、北京の繁華街でも見かける不思議なおもちゃ販売(光るLEDを上空遥か50メートルまで飛ばせるおもちゃ)を行っている人が大変多かったので、それにはほっとしました。
やっぱりこのおもちゃ、どの繁華街でも売ってるんだな…。


この通りをずっと歩いて行くと、たどり着くのが外灘。
上海は本当に狭い。
見どころ全部を徒歩でまわるのはさすがに骨が折れるけれども、一つ一つの場所はとても近いので、簡単にあちこちへと移動出来ます。
歩いている最中、結構日本人駐在員と思われる人たちも数多く見かけました。

そしてついに外灘に到着。

外灘から見る風景。向こう岸のビル街は浦東というビジネス街。

浦東が一望出来るスポットは、すでに多くの観光客で賑わっていました。
左端の方に映っている上海のシンボル、東方明珠電視塔
昔写真で見た時は、なんだかダサくて変な建物だなあと思いましたが、実際見てみると結構イケてる!
っていうかむしろこれが無かったら画面が締まらないのでは?と思ってしまうレベル。
想像してください、この風景から東方明珠電視塔をなくしたところ。
どうです、結構つまらなくないですか?
ちなみに観光用に綺麗にライトアップされているのはここだけですが、
浦東にはこれ以外にも更に高層ビル群が広がっていました。
発展っぷりに嫉妬!


さてさて、歩いたり観光したりして、お腹も減ったので、そろそろ夕飯タイム!
夕飯は私たっての希望で、火鍋の有名チェーン店、「海底捞火鍋」へ。
都会ならどこにでも有る火鍋屋なんですが、私がここを熱望したのには理由があります。

この海底捞、サービスが超良いということで、超超有名
前から色んな中国人に事あるごとに「海底捞行った事ある?絶対行くべきだよ、サービスが最高だから、上質なサービスを求める日本人なら絶対に満足出来る」と、プッシュされていたこの店。
サイパンのバスで乗り合わせた中国人にすら「海底捞は絶対行くべき!」と勧められたレベル
こんなに有名店なのに行ったこと無いというのは、私の中でのプライドに触る!
ということで、この上海旅行の間に是非制覇しようと思っていたのです!

というわけで入店。
すると入り口には満面の笑みを浮かべた中国人スタッフが待ち構えています。

うんうん、これは中国特有のやり過ぎのヤバいサービスの匂いがする…!

中国人はサービスを受け慣れてないのかされ慣れてないのかわからないんですけど、サービスが良いという評判の所に行くと大概やりすぎてひく事があるんですけど、これも完全にそれですね。

入り口には待合室が設置され、そこには無料のネイルアートコーナーや、マッサージ機が置いてあります。
興味がないのでそれらを無視してぼーっと待っていると、店員が驚いた顔をしてこちらに向かってきます。

「ねえ、無料だよ!?ネイルアート無料だよ!?やらないの!?」

とりあえず、いらないですとお断り。
すると五分後…

「ねえ、本当にいらないの!?無料だよ!?やろうよ、ちょっとでいいから!ねっ!!」

うぜええ~~~~

本当にいらないとお断りしている内に、番号が呼ばれたので、そのスタッフは置き去りにしてそのまま店内へ。
しかし、店内への案内するスタッフもなんだか面倒。

「はい、奥の席になります!あっここ曲がり角なんで気を付けて!足滑らないように!更にここを曲がります、気を付けて、ここも曲がります!気を付けて!!」

うぜええ~~~~

しかも何故得意気なのだ!

着席すると、今度は別のスタッフが、隣でつきっきりでiPadの自動注文の面倒を見てくれます。
もうiPadいらねえ~~お前が直接注文取ってくれよ~
あっiPad私がいじっているんだから触るな!あ~ほら~注文重複しちゃったじゃん!!

とりあえず色々面倒ではあったものの、注文はクリア。
スタッフがちょっと目を離した隙に、私は早速、自分で鍋の付けタレを作りに行きます!

こちらの写真がタレコーナー。
手前に映っているのは全部液体類。
裏に回ると、にんにくのすりおろしやネギなどの固体物もあります。

ここでオリジナルのタレを調合するのが、火鍋好き最大の楽しみと言えるでしょう!
調合したタレが不味いと、火鍋の美味しさも半減。ここが腕の見せ所です!
なお、私のお気に入りの調合は、海鮮醤油をベースに、ごま油、腐乳、老酢を少量ずつぶち込み、にんにくすりおろしとパクチーを大量にぶちこむというものです!パクっていいですよ!
辛い火鍋と相性が◎!


さて、こうやってタレを調合してテーブルに戻ると、もう鍋の準備は完了していました。
毎度おなじみ、赤と白のおしどり火鍋です!

私は主に、赤を内臓や肉類に使用、左を野菜に使用します。

きのこはどっちでも美味しい!

頼む具材は、羊肉・黒センマイ・油麦菜・長芋・えのきを中心にして、他はその時の気分次第!
そして早速具材を入れて煮込みます!
中国の火鍋は日本の鍋と違ってしゃぶしゃぶしたりせず、具材を入れたら基本放置です。
でも長芋は煮過ぎるとボロボロになって全然美味しくないので、30秒位でサッと上げると歯ごたえが残って非常に美味しい!これは前住んでいた家の近くの火鍋屋で教わりました。

と、私が食べる順番やバランスを慎重に考えて煮込んでいる所で、またしてもおじゃま虫(※店員)が登場。

や、やめろ!!親切のつもりかも知れないけど、一皿全部鍋に入れるのやめろ!

私の完璧な鍋布陣が崩れるではないか!!
私は自分のペースで食べたいんだよ!!
引き上げるベストなタイミングとかも自分の中であるんだよ!!

そんな事されたら同じ具材ばっかり食べることになるってあーーー!!

他のも全部入れやがった!!や、やめろ…

やめろーーーー!!

私の「やめて、自分でやるから…」という声も店員には届かない。
「遠慮しないで」と言ってドバドバと具材をぶちこむ…
何でそんなに得意気なんだよ…
シャイだから自分でやるって言ってるんじゃないよ、本当に自分でやりたいから言ってんだよ…
ああ…なんということだ…。(面倒な鍋奉行タイプ)

しかし、それでも悲しいくらいに火鍋は美味しかった。
日本ですっかり火鍋エネルギー切れしていた私には、適当に煮こまれた具材ですら美味しい…。
ていうか私のタレ相変わらずめっちゃ美味しい…めっちゃ火鍋に合う…
私天才なのでは…?


何のかんの言ってそれなりに美味しく火鍋をいただいてしまった私は、会計を終えて、このまま帰路へ着くことに。

帰りのエスカレーターを降りると、店員が「またお越しください!」と言って、一生懸命膝を折って腰をかがめてくる。
完全にお辞儀の仕方がおかしい。
確かに膝を曲げたから頭の位置は下がっているが…。

慣れてないんだから無理にしなくていいよ!


やはり「サービスが良い火鍋屋」の正体は、「サービスしなれてない店員による面倒なおせっかい」であった。
うーむ、やっぱりこうだったかー。真の高品質サービスへの道のりは遠いな…。
でもやっぱり火鍋は美味しかった、号泣するほどに美味しかった!
うおお~~何故日本には無いんだ!!


帰りはどこにも寄り道せずにまっすぐホテルに帰る予定だったんですが、通りかかったデパートの中に、
私が大好きな香港スイーツ店、「満記甜品」を発見!

火鍋の辛さとしょっぱさを味わった後食べる甘いものって絶品だよね…

ということで、北京時代と同じように、火鍋の後に思わずふらふらと入ってしまった…。


ここに入るからには、どれを食べるかは最初から決めていた。
久しぶりに食べるなら、やっぱりこの店のイチオシでもあり、香港スイーツのド定番、「楊枝甘露」い決まっている!

ザボン入りのマンゴー・ココナッツミルクのスープ

そして店員が、私の前に待ちに待った楊枝甘露を運んできた。
久しぶり!!会いたかったよ!!!
まるでとても仲が良かったのにしばらく会えなかった旧友を懐かしむように、楊枝甘露との再会を喜ぶ私。
では、早速頂いちゃいましょうか!

パクっと一口いただくと、口に広がるのはマンゴーココナッツスープの濃厚な甘み。
あれっ、これこんなに美味しかったっけ!?
思いもかけない美味しさに、思わず驚く。
こんなにクオリティの高い物をしょっちゅうたべていたなんて、なんて私は贅沢だったんだ…!

しかし、その感動も、一口ふた口と食べ進めていくに連れ、舌が慣れてしまい、新鮮な感動も消えていく。
いやだ!この感動とまだお別れしたくない!!
そうして私は、口が慣れたら他の物を食べ味覚をリセットし、
楊枝甘露をまた一口パクリと口にしては「美味しい!これを作った人マジで天才!」と、楊枝甘露の美味しさを褒め称えたのであった。



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