2014年5月14日水曜日

上海旅行記その5(2014年04月)

上海旅行記 その1 その2 その3 その4

☆三日目 前編☆


二日目は旅行記が三日分に渡るレベルでフルで動きすぎた為、朝ぐったりして起きれず…。

十時にホテルを出て、お散歩がてらお目当ての麺料理まで、およそ三十分歩きました。

途中で中国名物「美容師の朝のパラパラ」を見かけたのでパシャリ。

何故か中国のヘアーサロンは、開店前に店頭でパラパラを踊るのです。
中国は道端で健康運動をするのが普通の国なので、おそらくパフォーマンスではなく、社員の健康維持のためだと思われます…


しばらく歩いたら店に着いたのですが、どうやら開店は十一時ということで、この時点(十時半)では開店しておらず。
というわけで、急遽近くにあるオシャレ喫茶店へ。
写真撮らなかったのですが、この喫茶店はとにかくオシャレでした。コーヒーも本格的で美味しい。
上海はコーヒーを飲む文化があるから良いですね。

北京などコーヒー文化のないところは、スタバとかのチェーン店や韓国系列の喫茶店はあるのですが、どこも微妙です。
ここで脱線して、中国のコーヒー文化の無いところの珈琲屋の話をしますが、そう言う地域のコーヒーは、全てエスプレッソを使っているのです…。
どういう事かというと、
アメリカンを頼むと、熱々のお湯の入ったカップに
エスプレッソをぶち込んだエスプレッソのお湯割が出てきます。
ちなみに「アイスアメリカン」もあって、それもエスプレッソのお湯割りに氷をぶち込んだだけの一品です。
当然アイスコーヒー用のコーヒーじゃないので、氷を入れると白っぽく濁るし、あと変に酸っぱい…

はっ中国のコーヒーの愚痴はコレぐらいにしておきましょう!
まだ中国はネスレが「コーヒーを飲むとこんなに素敵な外人っぽい生活を送れるよ、味はともかくコーヒーを飲む習慣をつけよう!」という感じで、甘い粉末コーヒーを普及させている最中なんです!
仕方ないんです!

大分脱線しましたが、コーヒーを飲んでいる間に、お目当てのお店の十一時の開店時間になりました。
というわけで、早速向かう私達。お店の名前は「老地方麺館」!


ついてびっくり、すごい人の行列!
まだ開店して少ししか経ってないというのに…
地元の人にも普通に愛される有名店っぽいですねー。


こちらが店の中の様子です。店の中には丸テーブルが四席のみ、当然相席。

様子を見ていると、一人で来た人が悲惨な目に。
店員に「あんたの隣空いてるでしょ、今客二人来たから、あんたあっちの席移動して!」みたいな感じで、食べている最中にも自在に動かされている…。

そのお一人様は新しい席に座っても座っても、同じ事が行われる為、最終的には立ちながら麺をすすっていました。
その状態でおいしさがわかるのだろうか?




さて、そうこうしている内に私達の番が回ってきました。
着席すると、店員が私達の喋る言葉を見て外国人だとすぐに察したらしく、外国人にもわかるような身振り手振りの態度を取ってきました。
やっぱり外国人が多い上海ならではですねー。



頼んだのは、麺を二杯と、この写真の「炸排」。
コレは元々頼む気が無かったのですが、周りのみんな頼んでいたので便乗しました。

肉を揚げた物で、フワフワと箸で切れて美味しかったのですが、何の肉だったのかはさっぱりわかりませんでした

この軽い感じからすると、多分ナゲット的な、肉のすり身と何かを混ぜた物を揚げた食べ物だと思うんですが、不明!
上にかけているのはソースです。中国でソースは、私の偏った過去の食べ物履歴から参照すると、かなり珍し目の印象。



さて、炸排が食べ終わった頃に、注文していた麺が次々と届きました。
私が頼んだのはこちらの「爆三様麺」のスープあり

「爆三様麺」。三種の内臓を上にかけた麺。

ストレート細麺に清湯、飢えに内臓という、蘇州麺っぽい麺料理ですね。
味は…んー、上にかかっている内臓は美味しいけれども、スープのせいで味がぼやけてる感じ?
イマイチでした。
数口食べて「おかしいな、何でこの普通の味に、こんなに大量の人が並ぶんだろう?」と思って辺りを見回したその時、私は気づきました。
周りの人が食べている麺が、ほとんどスープ無しだったことに…。
なんていう初歩的なミス!中華料理の事は中国人に倣うのが正解なのに、ついいつもの癖でスープあり麺にしてしまったなんて!


そんな私の隣では、同伴者が美味しそうに汁なし麺をすすっていました。
な、なんていうことだ、こいつ私に抜け駆けして汁なし麺頼んでいやがったのか…!?
「すんごい旨い!」と言いながら、ウマそうに麺をすする同伴者。憎い…

そんな彼が頼んでいたのは、「蝦腰面」という麺。


アップでどうぞ。

そんな彼が羨ましくなって、一口食べさせてもらう私。
一口パクリと食べると…

うまい!

完全にこっちが正解だった!スープがない分、味が濃くてしっかりしている!
歯ごたえのあるブリブリの腰肉に海老の風味が加わったこのタレ本来の味が楽しめる。
海のものも山のものも両面カバーしているなんて、なんてゴージャスな麺料理なんだーーー!

己の凡ミスに落ち込みながらも、麺を完食して会計を済ませる。
我々の後ろにはまだまだこの味を求める中国人の大行列があるのだ。


この後は上海のオシャレスポット、泰康路に徒歩で向かいます。
歩いていると上海名物パジャマ族を見つけたのでパシャリ。
最近少し減ってきたと聞くが、上海人はパジャマ姿のままどこにでも行ってしまうのは有名な話。

ちなみに歩いている途中に、北方で飛んでいる柳絮とは別の、何かものすごい細かい繊維みたいのが街路樹から大量に降ってきていて、くしゃみが止まらなくなって大変でした。
現地の人もみんなくしゃみしまくりでした。
何だったんだろうかあれ…





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