2014年5月21日水曜日

桂林旅行記その3(2012年12月)

桂林旅行記 その1 その2

さて、陽朔を出て、今度は鍾乳洞に行くことにしました。
桂林の鍾乳洞で特に有名なのは、桂林最大の「蘆笛岩」
…ですが、私達が行ったのは、違う鍾乳洞です。
てっきり蘆笛岩に行ったと思ってたのに、後日蘆笛岩に行った人と答え合わせをしたら、全然違くてびっくりしました。
私達が行ったのは一体どこの鍾乳洞だったのか…?
その答えは未だに謎のままです。
しかし、この鍾乳洞も蘆笛岩位美しい(多分)かったので、問題ありません!

謎の鍾乳洞の入り口。人がいっぱいです。

中に入ると、すぐ目の前に、カラフルにライトアップされた鍾乳洞が目に入ってきます。
綺麗は綺麗ですけど、ちょっと色合いが汚いのはご愛嬌です。

私は鍾乳洞は生まれて初めてなのでかなりハイテンションでした。

洞窟の中はものすごい湿度で、すぐに汗がダラダラ。
コートを脱いで、中に着ている上着を脱いで、シャツ一枚で動きまわります。

足が悪くて自分で動けないおばあちゃんは、若者が担ぐ籠にのって移動していて面白かったです。
しかし、足元かなり滑るし、高低差も激しいので、見ていてヒヤヒヤ…。

この鍾乳洞も、蘆笛岩には劣るとはいえ、何気にとても大きくて、
出るのに1時間半以上かかりました。




ハープのような岩やきのこのような岩が沢山あって、かなり幻想的でした。
楽しかったです!


さて、やっとのことで出口にたどり着きました。
外に出ると、沢山の行商で賑わっています。
とうもろこし、お茶で似たゆでたまご。
じゃがいもを焼いた物、小麦粉で作った「餅」という食べ物…
これらはどこにでも売っている物ですが、中でも目を引いたのは、
大きな蜜蜂の巣を切り売りしているもの。
食べてみると、メチャクチャ不思議。
はちみつの仄かな香りと砂糖のさくさくした食感が味わえます。
巣の中に何か流し込んで作ってるものなのか、
天然なのかはわかりませんでしたが、
美味しかったので購入。
この大きなかけら一つで10元でした。安い!


あと、残念ながら写真を撮り忘れてしまったのですが、
一番良かったのは、「剁椒」という唐辛子の発酵食品の路上制作販売店!
沢山の唐辛子を杵の中に入れて、大きな斧で切りまくっていました。
売っているのは、それを瓶に入れて三ヶ月発酵させた物。
手作りの剁椒は市販のよりも遥かに美味しくて、思わず買って帰りました。
これは、中国にいる間、色んな物にかけて、大変重宝しました!
聞いた所によると、この鍾乳洞の入り口だけでなく、
桂林ではあちこちで売ってるらしいです。手作り剁椒。





そして日が暮れて、夕ごはんの時間に。
本当はツアーでセットになっている外国人向けのお店に案内される予定だったのですが、
私達が車の中で散々「あれも食べたことある、あそこのあれは美味しい!」という話をしまくっていたので
気が回るガイドさんが、地元の人気料理店に予定を変更してくれてました!
ありがたい!

行ったお店はこのお店、「五排油茶店」
「油茶」とは、このあたりに住むチワン族やトン族が日常的に飲むお茶です。

「お茶」と言ってもこの油茶はかなり独特な製法で作られます。
油で生の緑茶の茶葉を炒めて、お湯で煮だして作るのです。
生の茶葉を使っているから物凄く苦くて渋いとか。

「普通の外国人にならお勧めしないけど、
本当に美味しいので是非飲んで欲しい」
と言うガイドの言葉に鼓舞されて、もうやる気満々!





お店に入ると、中国でよく見るアルミのお皿の上に、
すでに油茶セットが準備されています。

片方がネギのみじん切り
もう片方はあられとピーナッツと大豆のお菓子

これを、自分のお椀の中に好きなだけ投入!

そしてその後にドボドボっと油茶を注ぎます!
おこのみでぱっぱと塩もふりかけます。

油茶の完成!

早速ぐいっと一口飲みます。

……

ハッ!?

あまりの苦さに、マジで気を失いそうになりました。
今まで食べてきた物の中で、最も苦いと言っても過言ではありません。
ゴーヤを生でガリガリ食べるような苦さ。
あまりの苦さに、美味しいとかそう言うのが判別できないレベルです。
「これは、ほとんど飲めないのでは…?」
不安が私の頭の中をよぎります。

そんな私を尻目に、店員はどんどんと食べ物を運んできます。
どれも小さい皿に入ってて、種類が超豊富!
ガイドが自分が好きなモノを好きなだけ頼んだようです(笑
全9品!







上から、
春雨炒め、蕨の炒めもの、よもぎ餅、船上餅、鴨血炒め、
お麩の炒めもの、ガチョウの腸炒め、鶏の爪の前菜、大腸炒め

だったはず!!

全体図 (これでも1品足りない状態)


これが、本当に、超~~絶品!

すべての料理をここまでの美味しさに持ってくるなんて、本当にすごい!
もうバクバク食べまくってしまいます!

しかし、超美味しいのには違いないんですが、
全体的にちょっと油っぽくて、やや胃がもたれる…。

そんな時は油茶の出番!

メチャクチャ苦くてメチャクチャ渋いんですけど、油をさらっと流してくれます。
飲むとどんどん食が進んでしまう!
そして飲みなれるとどんどん美味しく感じてくるこの不思議。
行ける、行けるぞ~~~!

ちなみに店内の様子。南方はテーブルも椅子も低くて小さい!

というわけで、メチャクチャ良く食べるガイドの協力もあって、
一品以外全部の料理を退治することに成功しました。
大満足でホテルに帰宅!
いやー、本当に美味しかった!まさかこんな所にこんな美味しい料理があるなんて…
来てみないとわからないな!
これで、お昼に抱いてしまった、ご飯が不味い街というイメージをすっかり払拭!

そしてホテルに帰宅して、散歩して腹ごなしした後は、
また桂林米粉のあの名店に行ったのでした。
もうお腹一杯で死にそうでしたが、一番小さなサイズだったのと、
「今日逃したら二度と食べられない…」という熱意を持って、頑張って完食しました。

いやー、本当に美味しかったです、油茶も米粉も!




2014年5月20日火曜日

桂林旅行記その2(2012年12月)

(※がっかり旅行記です)

桂林旅行記 その1
二日目の前半は、旅行代理店にアレンジしてもらって、有名な漓江川下りへ。


この日は朝から曇り空で、深い霧が立ち込めていました。

大概の観光地は晴れていた方が良いですが、
桂林に至っては別。

晴れた日も美しいけど、曇っていれば
水墨画のような幻想的な風景が楽しめるらしいです。

桂林には前からずっと来たかったので、期待に胸をふくらませるわたし。


船着場につくと、沢山の遊覧船が並んでいます。
国内国外から来たお客で、どの船も満杯状態。
すごい人気でした。
わたしが乗った船は、わりかし綺麗な感じ。
乗客は大半が中国人で、外国人は私達二人とアメリカ人の老夫婦のみ。

さて、全員が乗り込んだら、昼食のメニューが配られます。
川下りの所要時間は四時間のため、食事はここで食べる事になるのです。
わたしも手にとって見てみます。

!?

最低価格のセットメニューその1で、380元…!?(6460円)

セットメニュー3に至っては680元…(11550円)

いくら複数人でつつくための量が多めのメニューといえど、こんな高い食べ物、
この中国で誰が食えるの!?
外国人用メニューかとおもいきや、周りを見てもメニューは同じ…。
仕方ない、この中で選ぶしかないようだ…。
しぶしぶ一番安いメニューを選びました。

さて、そうこうしている内に川下りツアー出発。


川下りは、基本的に似たような風景が続いていて、
何かしらの形をしているように見える奇岩を探すのが目的になります。
ちなみにこの写真は、9頭のウマが躍動しているように見える岸壁と、
観音様が祈っているように見える奇岩だそうです。
言われてみれば見えるような見えないような。

そして、いよいよ川下りの一番のハイライト、20元札の裏に書いてある風景です。
ほんとだー同じですねー。

うーん、確かに同じですね。

…ところでお分かり頂けるでしょうか、この私のテンションの低さ。
そうです、行ってみて初めて知りましたが、

私、桂林の良さを微塵も理解できない人間だったのです…!


中国人観光客たちもこんなにもはしゃいで、
しょっちゅう展望デッキに上がって写真を撮りに行っています。

私も「何度か登れば良さが分かるのでは?」と思って
何度も上がってみるのですが、
何をすればいいのか分からなくなってしまい、
途方にくれて座席に戻ってきてしまう…

おかしい、今まで行った人たち全員から超素晴らしいと聞いていたのに…。

さて、そうこうしているうちに昼食。
店員たちが各テーブルに次々とご飯を持ってきます。

わあまずそう!

持ってくる皿は見るからにまずそう!
料理を作ったことがない人が勘で作ったような見た目!
そして味は勿論不味い。
中国はツアーに行くと大概劇的に不味いご飯が提供されるのですが、
中でも桂林の遊覧船のご飯は群を抜いたまずさでした。高い分超辛い!

テンションが下がって寝だす客

そして四時間が経過して、川下りは終わり。
残念ながら、私は桂林の川下りを楽しめませんでした…。

しかし、今まで行った事ある人全員良いと言ってるし、
この後に単独で行った義両親も「超良かった!」と喜んでいた
ので、
多分私の感性がおかしい!
老後にもう一度行ってみます!そしたら楽しさが分かるかもしれない…
「こんな素晴らしい物を理解しなかったなんて、私はバカだったな」って思えるかも…
ううっ!


川下りの終着地は、陽朔という有名な観光地。
桂林の水墨画の風景の中にある田舎町で、
特に欧米人バックパッカーに人気の街だそうです。

船を降りた瞬間、ものすごい数の物売りが、
ここぞとばかりに少数民族グッズを売りつけてきますが、
価格は全く安くないのでスルー。




歩いている途中で、「陽朔名物鉄板香豆腐」と書かれた屋台をみつける。
周りを良く見ると、そこらじゅうがその屋台だらけ。
さぞかし名物かと思って食べました。
味はまあまあ。
鉄板で焼いた香豆腐の上に、粉唐辛子と刻み唐辛子、いんげんの漬物が乗っています。

ちなみにこの時は経験値が浅くて「陽朔名物」という言葉に騙されたのですが、
どこの地方にでも普通に売ってる普通の小吃です。


町並みは、中国南方独特な雰囲気がある感じですが、
かなり欧米人バックパッカーを意識している作り。

わざとらしいおしゃれなロッジ風の建物に、
パスタやステーキなどの西洋料理、コーヒーを出す店が多数。

欧米人って何故か現地の食べ物食べないんですよね、
どこに行っても自分たちが食べ慣れてる西洋料理を食べる…。

なので町側も完全にそれに合わせていて、
あんまり中国情緒は感じられませんでした。




通りがかった小さい船着場が良い感じだったのでパシャリ。

さて、船のご飯がまずくてほとんど食べなかったので、
軽くご飯でも食べることにします。
たしか、この辺りの名物料理はタニシを使った料理
辺りをキョロキョロ見回すと、外国人向けにやってるような、まずそうなお店ばかり。
そしてメニューを見てみると、単価がかなり高め。
外国人向けの観光地の悪い所が炸裂したレストランばかり…。


しかたなく、人がやや入っているレストランに入って、
タニシの肉と豚肉のミンチを殻に詰めた料理を注文しました。
何故豚肉入りにしたかというと、不味い店だった場合、
貝類単品だと生臭さが炸裂する気がしたからです。
豚肉混ぜとけば、リスクはやや下がる…。

そしてタニシが運ばれてきました。
見た目は綺麗。
早速の具を食べます。

うう~~~~~ん…

やっぱり予想通り、相当美味しく無い…。

この料理自体が不味いわけではないと思うんですが、
やっぱりまずくて高くてもやってけるというこの場所の雰囲気が
すべてをぶち壊している感じ…
でもこれだけ美味しく無いと、他の所でもう一度試す気もしない…。



なんだか二日目の前半は、全体的に冴えない旅になってしまったのでした。



2014年5月19日月曜日

桂林旅行記その1(2012年12月)

中国に渡ってから最初の遠出となった桂林の旅行記です。


2012年12月。北京を猛烈な寒波が襲った。
マイナス5度程度が平均的と言われている冬の北京。
乾燥地帯のため雪も年に一度か二度降る程度。
でもこの年は違った。
雪はバンバン降って、マイナス15度20度は当たり前。
辛かった。とてつもなく辛かった。
そんな中思い立った我々二人。
「そうだ、南に旅行に行こう…!」

というわけで12月、私達は一路桂林へ。
北京国際空港から桂林の空港についたのは、午後8時。
夕方着く予定が、雪の影響で四時間の遅延…。

ヘトヘトになりながらも、宿にチェックインした私達は、夕飯を食べに早速桂林市内をめぐる事にしました。
写真は桂林市内の湖畔にある公園。
ライトアップがちょっと過剰。

湖畔では、近所の人々がみんなで健康体操を踊っています。

この時の桂林は気温10度前後なので良く考えるとそこまで暖かく無いのですが
マイナスの世界から来た私達には天国!


さて、今回桂林に来たのは、勿論桂林の景色を見るためでもありますが、
目的はもう一つあります。
それは本場の「桂林米粉」を食べる事!

桂林米粉というのは桂林名物の、
米粉の麺を使った汁麺で、中国国内至る所で安価で売っています。

大概の店は、麺がびろんびろんでスープも化学調味料だよりで
美味しかった試しがありません

しかし、私はとある噂を耳にしていたのです…


「本場の桂林米粉は、他の地域で食べるより遥かに美味しい」
「本場の桂林米粉は汁麺ではない。スープがないまぜ麺である」


というわけで、私は期待に胸を膨らむに膨らませまくって
桂林市一番とうたわれる桂林米粉屋
その名も「石記老字号米粉店」に来たのでした!

桂林米粉の本場桂林市で一番美味しい米粉ということは、
世界で一番おいしい桂林米粉という事に違いありません!

さあ、見せて貰おうではないか、実力を!

まずは入り口にいるおばちゃんに食券を注文。
とりあえず私達は、小さいサイズのノーマル米粉と単独で注文しました。

食券を厨房にいるおばちゃんに渡すと、目の前で麺を茹で上げてくれます。
ちなみに写真の手前に写っているのは有料のトッピングです。

茹でている麺を見ると、おそらく生麺。
他の地域だと乾麺が多いんですが、やっぱり本場は生麺なんですね。

ほとんど茹でずに、お湯に数十秒通した程度でサッとあげていました。

麺が茹で上がると、茹で担当おばちゃんは今度は
隣にいるダシ担当おばちゃんに麺をわたします。

ダシ担当おばちゃんは、目の前でダシの塊?のような物を刻んで、
パラパラと麺の上に乗っけてくれます。

そして更にその上に、特製だし汁をぶっかける!
発酵したような素敵な匂いが厨房からも漂ってきます。


ダシ担当おばちゃんが出汁をふりかけ終わった所で、やっとわたしに手渡し。
その後は自分で目の前にある
無料トッピングを、好きな物を、好きなだけ!

写真に写っているのは、右から
刻みネギ、大根の漬物、いんげんの漬物、たけのこの漬物だったかな?
あとは見えない所に、刻み唐辛子や辣油やらお酢やら色々な物があります。

どれを入れようか迷ったのですが、前にいる中国人のおじさんが全部入れていたので、ええいままよとわたしも全部入れました。



そしてトッピングが終わった米粉を持って座席に座り、混ぜる!混ぜる!混ぜる!
写真からお分かりになるでしょうか、この美味しそうにてらてらと光る麺!
そうです、こちら、麺がプリップリ。
中国の麺って茹で過ぎなんじゃないかと思うことが多いのですが、ここはそんな隙を一ミリも感じさせませんでした。
そして少量かけられているだし汁が超絶美味しい!
発酵していて、うまみがたっぷり!
更に、入れた漬物達との相性も抜群。
特に良かったのが、たけのこの漬物といんげんの漬物!!
両方ともあまりの美味しさに、食べてる途中にもう一回席を立って、わざわざ追加しにいってしまいました。
それにしてもあまりのあっさりさと美味しさにいくらでも食べられそう。
他の地方で食べるのとはレベルがちがうううううう!!
食べに来てよかったよーーー!


その時、隣の席に座っていた中国人のおじさんが、
お椀を持ってふと立ち上がってお店の隅のほうに行くことに気づきました。
お店の角には「スープ」と書かれた巨大な鍋が置いてあります。

そう、わたしは彼があそこに行くのを待っていたのです…!

店に入った時から鍋の存在には気付いていたのですが、
どのタイミングで追加するものなのか分からず、ずっと彼の様子を伺っていたのです。

彼のお椀を見ると、すでに麺はカラッポ。
ただ、お椀の中には、漬物やら出汁やらがそのまま張り付いています。
彼はその上に直接スープを注ぎ、グルグルとかき混ぜて張り付いた具を浮かせながら、そのまま飲み始めました。
まるでつけ麺タレをにスープ出汁で割るみたいですね。


というわけで、わたしも彼に倣う!郷に入っては郷に従うしかありません!
具を意図的に少し多めに残して、スープをドシャーっとかけて飲みます。

わあ美味しい!

スープ自体には塩気も何も無いのですが、ちゃんと出汁が出ている感じ。
しかし、やっぱり塩気があったほうが良いな…
ということで、わたしはまたしてもここにトッピングを投入するのでした。


そうしてお腹いっぱいになって大満足で店を出た後も、
ホテルに帰る道のりの中でそのあまりの美味しさを反芻し、
「最終日にもう一度絶対来てやる…!」と固く誓うのでした。



2014年5月17日土曜日

上海旅行記リスト(2014年4月)

2013年1月に北京から帰国しましたが
早速中華料理の禁断症状に陥ってしまったため、
2014年4月に初めて四泊五日で上海に行って来ました。

全8編です!

その1(一日目)…初めての蘇州麺


その2(二日目前編)…焼き小龍包と明代の庭園豫園


その3(二日目中編)…美味しい小籠包。そして上海の発展に驚愕。


その4(二日目後編)…夜の南京東路と有名な上海の夜景。接客がウザい火鍋屋「海底捞」と、香港スイーツ。


その5(三日目前編)…中国コーヒー事情と、臓物麺。


その6(三日目後編)…オシャレ裏路地泰康路と中国の健康事情。超美味しい小籠包とワンタン。


その7(四日目前編)…美味しい大腸麺と、有名なのに激マズの豆腐屋


その8(四日目後編)…買ってきた面白いおみやげ一覧と、火鍋と香港スイーツ





上海旅行記その8(2014年04月)

上海旅行記 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7

☆四日目 後編☆


することもなくなったので、またオシャレストリート泰康路に戻ってきました。
実はこれまでにおみやげをほとんど買っていなかったので、こちらで適当に見繕います。


買ったものは配る用のクリーム類。
上の3つが、中国の昔ながらのレトロなパッケージの保湿クリーム。
ニベアみたいな感じですね。

一個10元で買ったのですが、あとで中国のページ見たら一つ3元位が普通みたいです。
まあ泰康路価格ということで…おまけももらったのでOKです!

真ん中の段の左は、ハマグリの殻に入った保湿クリームで、
1960年代の中国東北地方の子供はみんな使ってたものだとか。
今では生産数が落ちていて、レトロファンにしか需要がないようです。
女の人が書いてあるのは、老上海をモチーフにしたボディクリーム。


あと、見かけた瞬間に思わず買わずにいられなかったのがこちら…。
見る角度によって浮き出る絵が違うアレです!(正式名称分からない…)
左が偉人絵。
江沢民・鄧小平・毛沢東の絵柄が順々に浮かび上がります!!
右は毛沢東ソロバージョン。
八頭身のマオおじさんの3つのポーズを楽しめます!!
思わず夫に「言い値で買ってこい」と言ったら、マジで言い値(一つ30元)で買ってきてました。


そしてもう一種類は、大陸名物トランプです。

特にどこでもみかけるのが、「日本のAV女優トランプシリーズ」「中国革命トランプ」「日本のアニメトランプ(主にジャンプ作品)です。

というわけで、代表的だと私が思う物3つ買ってきました。
左から、性の伝道師蒼井老師トランプ
真ん中は飯島愛のメモリアルトランプ、「失われた愛」。写真は全て若き日のものです。
右は革命画をモチーフにしたトランプです。

ちなみにAV女優トランプ、この蒼井そらと飯島愛にくわえて、小澤マリアも鉄板なんですが、そんなにAVトランプばっかり買ってどうするんだと思ったので、買い控えしました…。



さて、お買い物を楽しんだ後は、夕飯を食べに。
中国の食べログで、上海料理部門第一位の店が、デパートの中にあるというので行ってみることに。
午後五時とかなり早い時間だったので、どうせすぐ入れるだろうとタカをくくって行きました。

が!午後五時にも関わらず、店にはすでにものすごい人が…。
その数何と40人待ち!
元々そこまで小吃以外の上海料理に対する熱意がないので、並ぶ気にならず、諦めて店を出てしまいました。
どうしようか迷いつつ、デパートのエスカレーターに乗ると…

ああっ!

あそこに見えるのは私が愛してやまない
マカオ火鍋の名チェーン店

「豆捞坊」ではないかーーーー!!

二日目に火鍋を食べたというのに、耐え切れなくなってしまった私は、豆捞坊に直行。
火鍋を愛しすぎて頭がおかしくなっているのです。

できれば今この瞬間だって食べたいんです…
日本に戻って食べられなくて辛いものリストで、三本の指に入ります、火鍋…。


というわけで、豆捞坊に直行。
ここも一般的には中々の人気店だと思うんですが、あっさり入ることが出来ました。


ここのお店は、一人鍋で、下にアルコールランプを入れて熱するタイプ。
このタイプ高級感があって良いんですが、なんせ火力が弱いので湧くのに時間がかかるのと、
せっかく湧いても冷たい具材を投入したら再沸騰に時間がかかるのが難点。
でも美味しいからオッケイぺろ~~~~

というわけで注文注文。
私が頼んだのは大好きな真っ赤な麻辣火鍋
具材は、メインに肥牛とつみれ団子セット副菜に揚げたゆば、えのき、白菜、山芋です!

タレは勿論、私のお気に入りの醤油ベースの調合にしました!

この店、どれも全体的に美味しいんですけど、
ただ何が一番美味しいかっていうと、このつみれ団子セット

食品添加物を使っていない売りで、この店の看板メニューでもあります。
私はこれが大好きだったんですけど、1セット50元くらいでお値段が高めで、いつも頼むのに躊躇していたんです…。
でも今日は解禁!大皿頼んじゃいました!

思い存分食いまくるぞ~~~!

というわけで、相変わらず火鍋は感動する程に美味しくて、
特にここの火鍋は上品で、使ってる具材の味もよくて最高でした!
またしてもこんな美味しい物を日々たべていたという贅沢さを噛みしめるばかり…
お願いだ、東京進出してくれ!


そして、火鍋の後はやっぱりまたここ、香港スイーツ満記甜品です。

左は、ココナッツシロップのアイスに、完熟マンゴーと黒いもち米で作ったお団子を入れたもの。
右は、ココナッツシロップの中に、マンゴーバナナ白玉やバジルシードなどが入ったものです。
バジルシードはカエルの卵みたいでちょっとグロい…

どちらも超絶美味しいのですが、特に美味しいのがこの左!
どんな甘いもの好きじゃない人でも、これは美味しいと太鼓判をおす逸品です。
私内人気を、楊枝甘露と二分しています。


というわけで、実質最終日の四日目も、大満足で過ごしたのでした。
大満足というか、ほぼ北京で暮らしていた時と同じ食生活ですが…。
次の日は、朝五時に起きて、朝の便で日本に帰らなければなりません…。
悔しい、まだ帰りたくないよおおおおおおおおお!!



しかし、無常にも夜は過ぎ、帰国の朝となりました。

帰りは上海の虹橋空港から羽田へ。
到着の時は周りを見ていなくて気づかなかったのですが、
虹橋空港超しょぼい…!

元々国内線専用空港で、国際線として使ってるのは、韓国からの便と日本からの二便だけらしいのでまあしかたないですね。
すぐそばに浦東空港があるし…。

しかし、そんなしょぼいと思っていた空港の中に、燦然と輝くローソンが…!
おお…北京の国際線と国内線もやってる、虹橋位の立ち位置である第二ターミナルなんて、コンビニ一つないというのに…。

店に入るとさすがはローソン、良い品揃え…。

うーむ、やっぱり上海とは底力が違うなあ、と思いつつ、

「でも発展して何でも手に入るとは言え、こんなに日本企業で進出されてる場所なんて面白くないのかもしれないな。
やっぱり、大気汚染が最低でも、ど田舎でも、薄汚くても、好きなのは北京だ!」

という気持ちを新たにして、私は上海から旅立ったのでした。
でもまたこよう~~。