北京には、言わずもがな、北京料理の老舗が沢山ある。
その中においても、特にその代表格と言われるのが、この「海碗居」。
美味しい店が乏しいパンダで有名な北京動物園の近辺にある為、北京動物園に寄った後の食事処としてもおすすめだ。
「海碗居」とかかれた、このレトロ?な看板が目印だ。
しかしまあ、お昼時を外したにも関わらず、前に並ぶこの車の数!
中国人は基本的に、11時半から1時の間に、きっかりとご飯を食べる習性があるため、非常に珍しいことだ。
ここがどれだけ人気店なのかが、ここからも伺えるだろう。
我々は、期待に胸をときめかせながら、店内へと足を進めた。
するとそこには、写真の通り、いっぱいの人が!
相席なんて当たり前、というかそもそも、店に入っても店員が忙しくて案内してくれない。
そのため、自ら店の中を突き進み、食事が終わりそうな卓を自分で見つけて、横でプレッシャーをかけて先客にどいてもらうという、大変自由な座席確保形式である。
そうして我々は、やっとのことで座席を確保した。
炸醤麺
まずは、北京名物炸醤麺(ジャージャーメン)から頂く事としよう!
私は、ここに来る前に過去二回、北京市内の老舗の炸醤麺を食べたのだが、どちらも正直イマイチとしか言いようがなかった。
しかし、ここの店は、最も美味しいという噂だ。
きっと美味しいに違いない、というか、ここが美味しくなければ、炸醤麺という料理が美味しく無い事になる…!
緊張しながら、味噌を麺の上にぶっかける。
そして一口すすった結果…
「美味しくないな」
「やっぱり炸醤麺は美味しいものじゃないな」
やはりここでも撃沈…。
しかし、我々のメインは炸醤麺ではない。
無限に種類があると言われている、北京小吃なのだ!
美しき北京小吃達。
そして登場した、四種類の北京小吃達。
中々良い布陣だ。
このアイドルユニット、まずは順々に紹介しよう。
とろ火で煮込んだ空洞の骨の意味。
わかりやすく言うと、「豚の背骨ドーーン!」な料理。
見た目はごついが、食べるところは少なく、ひたすら背骨の周りについた肉をむしゃむしゃとしゃぶるのみ。
中心部に近づけば近づくほど、コラーゲンが増えて食感がぷりぷりになっていく。
骨の髄まで頂いちゃってね!!
こちらは、芥末墩ちゃん!
辛子の切り株の意味。
北京小吃の中でも、みんなのアイドル的存在!
白菜をからしに漬け込む前菜なんだけど、
黄色いのは勿論全部、からしです。
美味しい!超美味しい!
でも食べれば食べるほど、ドンドン気が遠ざかる!不思議!
さすが北京小吃のスパイス・ガール!
こちらは、小葱豆腐ちゃん。
ただの豆腐を小葱と和えただけの小吃です。
でもこれも立派な北京小吃。
つまらない料理なんて言わないで。
彼女がいるから、パンチが効き過ぎた料理も、あっさりマイルドになるんです!
そしてこれが、お待ちかね、麻豆腐ちゃん!
麻婆豆腐じゃなくて、麻豆腐。
これも北京を代表するかなり有名な小吃の一つ。
おからを油(植物性油or羊の脂)で炒めた物。
今回頼んだものは植物性のもの。
これが今回一番のヒット。
見た目も味も濃厚な、カニ味噌みたいで、でもコクがあるのにクドくない…。
次は羊の脂で炒めた君も、是非たべてみたいなッ!!
というわけで、全体的にレベルが高く、これぞ「北京料理!」と思えるような北京料理を、十分に堪能することができました。
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