2016年1月4日月曜日

台湾旅行記その5(2015年12月)

☆三日目(中編)

次に私達が向かったのは、豚足で超有名なお店。

実は元々豚足を食べる予定は無かったのですが、
二日目に会った台湾人の友人が

「台湾に来たら豚足を食べるべき」

と猛プッシュしてきたこと、
そして
ホテルの朝食に出てきた豚足のレベルが異常に高くて、
専門店に行ったら更にすごい物を期待できると思ったからです。


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ということで私達が訪れたのは、
松江南京駅にある、「富霸王豬腳」
ここは調べた所によると、台湾の数多い豚足専門店の中でも、
一二を争うレベルだとか!

期待を胸に、地図に載っている場所に向かうと…

「月曜日 公休」

うおおお~~~~!

またやってしまった~~~~!!

私はどれだけ馬鹿なのだーーー!!


しかし、私が調べた美味しい豚足の店は計四つ…
他の三つは開いているはず…

しかし…

「老牌張猪豬腳」
   月曜日 公休

「黃記魯肉飯」
   月曜日 公休

「寶記香菇豬腳」
   月曜日 公休


ぎゃ~~~~!
全部しまってるぅ!!

他にどこか店はないの!?
明日は朝早くから空港に行かなきゃ行けないから、
何とかして食べなければ!!

そんな中、夫がwi-fiで、何とか月曜日開いている店を見つけ出しました!
よくやった!

場所は何と、今私達がいる松江南京駅。

すぐ近くだ、向かうぞ!!
**************

そしてたどり着いたのがここ。

「麒麟極品豬腳」

とりあえず中に入って、メニュー表を見ます。

なんか単品だと結構高いな…。
豚足一つ380元…
もしかして超大量なのか…?


ちょっと店員さんに訪ねてみると、どうやらこの時間帯は単品ではなく、
「便當」という物を頼むのが普通らしい。
便當って弁当だよね。もしかしてセットって事なのかな?

しかし、便當メニューも、何種類か分かれています。
腿扣と腿節の区別がつかない…。
腿蹄は多分ヒヅメが入っているから、下の部位ってことなんだろうけど…。

店員に聞いてみると、

「説明が難しいからこっち来て。見せるから」

と言われ、誘われるままにカウンターに行きます。

どうやら、腿扣が私が求めていた、トロットロのとろける脂肪がある豚足で、
腿節が普通の筋肉質な豚足なのかな?

というわけで、迷わず麒麟腿扣便當を注文。




来ました!
見るからにうまそう!
左手前が腿扣
右が魯肉飯
奥が、たけのこ魯蛋(魯液につけた卵)と揚げ豆腐

うーん、美しい布陣だ…。

魯肉飯は、日本で角煮がどっかんと乗った
胃がもたれそうな角煮丼的な物を何度か見たことがあるんですが、
こうして台湾のを見ると、完全なる別物ですね。
鶏肉飯みたいに、おかずを美味しく食べるためのご飯のような代物に見えます。

はい、では頂きます!
まずは豚足から!


……

ああ~~~
美味しいよおお~~~
どうなってるんじゃ~~~

2:1くらいの割合で、
トロットロの脂肪と、柔らかく煮こまれた肉が
盛られています。

もううまくて泣きそう!
日本で食べる豚足とは完全に別物です。
プリプリ感などはゼロのとろとろの豚足。


次は魯肉飯。
ああ~これも美味しいなあ。
細かく刻んだ豚の脂肪と煮込みタレが乗っているんですが、
特にベタベタした感じもなくて、豚足と一緒にガツガツいけちゃう!
うーん、相性最高!

奥の卵と豆腐とたけのこはごく普通の物でしたが、
このご飯と豚足にピッタリ!
ルックスは全体的に茶色いけど、
すっごく良く考えられているメニューだな…。
しかしこれで105元(400円位)なんてホント、激安…。

しかし、これも相当美味しいんだけれど、
何となくコレより上がありそうな予感がするな。
次来た時は今回行けなかった店に絶対行こう。


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さて、次は一日目で売り切れで入れなかった、
「阿國切仔麵」へ。
今度こそ大丈夫でした!

月曜の4時半という中途半端な時間なのに、
店内は人でいっぱい。

やっぱり期待持てるな~!



店内に入ると、ボケたおばあちゃんのお客さんから、
謎の言語でず~~っと話しかけられ続けられましたが、まあご愛嬌。
気にせず注文します。


私達、朝から食べまくってるため、
すでにそこそこお腹いっぱい。

あまり入りそうもないので、
この店ではセットメニューなどにはせず、
切仔麵一本にしぼることに。

出てきた麺がこちら。
小さいお椀の中に、
麺ともやしとニラが入っています。
あまりに味気なかったので、
一応卵だけ追加…。

スープを一口飲んでみます。
お上品な味の、ごく薄いスープ。

麺は、ラーメンというより、ちゃんぽん麺と言った様子。

センスは感じるのですが、凄くあっさりとしていて、
単体だとなんだか物足りない感じです。

しかし、私たちは周りを見回して、すでに気づいていました。
この麺は元々単品で頼むような物ではないということに…。

周りを見ると、みんな机の上に色んな種類の小皿を並べています。
それを都度、麺の上に乗せてパクリ。

つまり、これもおかずを美味しく食べるための麺だという事なんでしょう。
だからこんなあっさりとした味付け。
隣の四人組なんかは、十皿位並べて、パクパクつまんでます。

うーん、是非私達もその食べ方を試してみたかった。

しかし、夜もあるので、今回はお預け。
次来た時に試してみます!


2016年1月3日日曜日

台湾旅行記その4(2015年12月)

☆三日目(前編)

一日目は徒歩で近くに移動しただけ、
二日目は体力温存につとめてひたすらタクシー移動でワープしてしまったため、
なんだか外国に来た感が非常に薄い今回の旅。
ということで、三日目はちゃんと自分で地下鉄に乗って、
地図を見て町中を移動することに。


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今日の朝から訪れたのは、
北門駅にある「黒點鶏肉」という店。

この店は台湾サイトで調べた中でも、最も美味しそうな雰囲気がしていて、
個人的に相当期待をしている店。

 

地図的には分かりにくい立地という訳ではなかったのですが、
看板がないので、たどり着いても本当にこの店がそれなのか分からず。

しかし、店員さんに聞いてみると、間違いなくこの店が、
私達が目指していた「黒點鶏肉」でした。
飾り気が一切無い雑多な雰囲気なのに人が大勢賑わっていて、
メニューも一切壁に掲げられていないこの雰囲気…。

美味しい予感がプンプンしますね!


私達が頼んだのは、

・鶏油飯
・鶏むね肉
・魯蛋
・青菜炒め
・下水湯

この、ご飯・肉・タマゴ・青菜・スープの
組み合わせで一セットが基本みたいです。

うーん、なんてバランスが取れた食事なんだ…。
今日は他にも食べたいものが沢山あるため、
二人でこの一つのセット。

ではまずご飯からいただきましょう。

鶏肉飯じゃなくて、鶏の油がかかってるだけのご飯なんですね。

このかなり控えめなルックスのくせに
自信満々な感じ…好き!



うっこれは…!?

かなりうまい!
夜市で食べたのも中々だったけど、
正直レベルが違う!

思わず二人でむしゃぼります。

すると店のおばちゃんから
「このご飯はタマゴと食べると美味しいよ」
と神アドバイスが。

その言葉を聞いて私たちは、真っ二つに割られた半熟タマゴに箸を伸ばします。

外国でこのとろとろ具合は珍しい気がします

うまいっ…!

このタマゴ、このご飯と合わせたら一番美味しくなるように作られているのでは…?

そのままムネ肉にも箸を伸ばします。
当然ながらぶりっぶり。超良い歯ごたえ。パサツキ一切なし!
これもまあ、タマゴとご飯に合うこと合うこと!
ホントこれを思い出すと書いている今でも食べたくて仕方ありません。

青菜の炒め物もちょっとしょっぱくて大変味が良く、
下水湯(鶏の内臓のスープ)も中々に美味しかったです。

本当に美味しかったです。
ついに台湾でも、ビビビッと脳天に来る美味しい店を
みつけることが出来ました!


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私たちはご機嫌のまま、次の場所へと移動することに。
途中で、苦くて飲めないという噂の
苦茶を出してくれる店があったので、立ち寄ります。


確かに超苦いは苦いんですけど、
苦いだけでまずいわけではないので、私は普通に飲めました。

飲んでいる最中に、店主らしき人に、

「日本人だよね?北京で仕事でもしてたの?」

と話しかけられました。
どうやら私達、北京訛り丸出しみたいです。
実はこの店以外でも、すでに二回ほど言われてました…
うーん、台湾歴2日の私たちには、私達のどこが北京丸出しなのか全く分からない…


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次にたどり着いたのは、西門駅
なんだか原宿のような、ソウルの明洞のような、どことなくちゃら付いた若者の街。

私たちが目指していたのは、
ここにある「阿宗麺線」
台湾ではモツとそうめんを煮込んだ
麺線という料理が名物で、
一番人気があるのがここだと読んだからです。

たどり着いてみると、店の中は人だかり。
なんかテカテカしててあんまり店構えは
美味しそうには見えないんだけどな…?


まあそんなことを思いながら、とりあえず注文。
パクチーオンしてもらいました。


出てきたのは、
尋常じゃない位の鰹節の匂いと、
化学調味料の匂いが漂う、
とろみのあるモツ入りスープ麺。

トッピングは、辣油とお酢とにんにくの三種類あって、お客は各々適当にぶち込んでます。
私も一種類ずつぶち込んでみました。

うっ…この辣油…超辛い…。
深みも何もない、ただ無意味に辛いだけの辣油…。
この辣油だけで、台湾に辛いもの文化が浸透していない事を感じてしまう辣油でした。

さて、一口食べると、これがもう、かなりコショウの味がきつくて、辛いくらいです。

でも、正直な話…
すごい好きでした…。

なんだろう、すごくくせになる。
いや~~なんかもう美味しいかどうかはしらんけど、好みだったわ!
また食べに来ちゃうパターンの味だわこれ!



2016年1月2日土曜日

台湾旅行記その3(2015年12月)

☆二日目(後編)

6時ちょっと前に、台湾大学周辺の「公館」と呼ばれる地区へ。
ここの香港料理店の前で、台湾人の友人と待ち合わせしているのです。

訪れたのは「易牙居」と言う香港料理店。

友人曰く、このあたりでは有名な店ということ。
頼んだのは飲茶メニューだったのですが、これがとっても美味しい。
写真が一枚も無いのですが(笑)、本当に外れの料理が一つもありませんでした。

台湾人曰く

「北京の香港料理は美味しくなかったけど、
 香港も台湾も南方だから、味付けのタイプが同じなの。
 だから台湾人は香港料理を作るのが美味いんだよ

なるほど…納得!北京の香港料理は超絶まずかったからな…。
でも人々が列をなしていたんですけどね…。
香港料理イコール最先端のおしゃれなグルメだったから…。


記念撮影

台湾人の友人二人は、もう残業がひどすぎる上に、
残業代がびた一文出ないので辛くてしょうが無いとのこと。

そんな話をしていると、片方の彼が、
「最近生活が辛くて仕方がないから、これを飲んでいる!」と、
アリナミンEX錠剤の完全にまがい物の
日本製のビタミン錠剤をカバンから取り出しました…。

「仕事が詰まってパニックになりそうな時にコレを飲むと、
 一瞬で落ち着くんだ!!」

…ん?それ、効能に肩こりと眼精疲労って書いてありますけど…

「僕は下っ端だからこの偽物だけど、
 ボスは本物のアリナミンEXを飲んでいるんだよ!」

彼だけじゃなくて全員がその使い方をしているのか…!?

話してると日本信仰がすごい反面、中国伝統文化の否定が凄かったです(笑)
「マッサージ?そんなもの効く?」
いや…私的にはアリナミンよりかは効きますが…

そんな中、喉が乾いた私達。追加注文をすべく、いつもの通り店員を呼びます。
「服務員~~~!!」
その瞬間、ざわつく店内。
…あれ?まただ、何で???
私が疑問に感じていると、台湾人の友人が慌てて注意をしてきました。

「それは、それはダメだよ~~~~!!!」
「えっ何で!?」
「それは大陸の呼び方だよ!
 大陸人だと思われたら無視されるよ!」
「ええっ」
「大陸人だと思われたら、日本人なのに嫌がらせされるかもよ!?」
「ええっ!!!」

初耳でした…。だから昼の店でもなんだか変な感じになったのか…。

「じゃあ台湾人はなんて注文するの?」
「そういう時は、不好意思って言って声をかけるんだよ」
「ええ!!」

不好意思って、大陸ではそれ
ガチのごめんなさいじゃないですか…!

大陸でそんな事言ったら
『お前何か悪い事したのか!?』
って言われるよ…。

さすが台湾、ごめんなさいの使い方が、日本語のすみませんと同じだ…。


他にも色々話を聞きました。

タクシーの運転手の事は、台湾では「運醤(読み:ウンジャン)」と呼ぶとのこと。
醤って日本語の「ちゃん」の音を当てた直訳言葉じゃないですか…。
日本人の「運ちゃん」って言葉をそのまま輸入してる…。

他にも大陸ではホテルのことを「賓館」と呼ぶのだけれども、
台湾でそれはラブホテルの意味になってしまうなど、色々ありすぎて他にも忘れるくらい!
本当に文化が違くてびっくりしました。


そういえば、私は思っていたのです。

台湾人は超話しやすいなと。

怒鳴り合いのコミュニケーションが一切無い…

中国人は声が小さいとまず聞いて貰えないし、
声を大きくして話しかけても1回「ああッ!?」(ただし中国人的には、えっなんて?くらいの気持ち)が入って
なんだか話すのが億劫になってしまうのですが、
台湾人は日本人と同じくらいの声の大きさで、普通に喋れる…。
私の会話がめっちゃ通じて、話しやすい…。


知っては居たけど、改めて台湾人と中国人の違いを感じました。


そして楽しい夜は更け、時間になったのでそのまま解散。
二日目の夜が終了したのでした。